2010年06月02日

保育は人 保育は文化

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正直な読後感。

「食い足りない。」

立場が違えば、感想や印象も随分異なるのは、当然なんだろうけれど。
3年たって、やっと書けることというのもあるだろうけれど。
もちろん、ウソは書いてない。でも、肝心のホントのことも、充分書ききれているとはいえないんじゃないか?
つまり、3年たっても書けないことがたくさんある、ってことなんだろうなぁ。

==========
民営化されることになった公立保育園。「当該園」。
当該園にとっては、民営化されること以上に、『廃止』されること。保育園が『なくなること』こそが、大問題です。

民営化を受託することになった法人。「受託法人」。
受託法人が、新たに開設する新園。「民営化園」。

「公立保育園の民営化」の問題では、この二つ、当該園と民営化園に、とかく注目が集中します。子どもたちも、保護者も、職員も、渦中の人、第一当事者なのですから、注目されるのは当然です。

ここで見落とされがちなのが、受託法人がもともと運営していた保育園。「既存園」です。
既存園の子どもたちも、保護者も、職員も、もうひとつの渦中の人、もうひとつの当事者なんですよね。ところが、なかなか周囲からは関心を寄せられない。この立場からの発言も少ない。
信じられないかもしれませんが、当事者意識が希薄であることも、否定できない事実です。

既存園における問題の芽は、むしろ、数年を経過してから出てくるように思います。
卒園、新入園に伴い、保護者は入れ替わります。問題の芽が出てくるころには、民営化受託当時の経緯や事実関係を正確に把握していない保護者が半数くらいになっていたりします。
「なんで、今、こんな問題に直面しているの?」と思っても、原因も理由もサッパリ理解できない保護者が半分くらいになっている、ということです。

もうひとつ指摘しておきたいことがあります。
それは、新たに開設される「民営化園」と「既存園」の、保護者同士の関係です。
これは、出来るだけ早い段階から、民営化園開園以前の、受託法人決定直後から、出来うる限りの方法で、構築するよう努力すべきだと思います。

私たちは、これに、完全に失敗しました。
仕切りなおして、これから、新たに、関係を模索しようとの動きが、緒に就いたばかりです。
失われた3年、取り戻せない3年が、残念でなりません。

既に過去のこと、もう済んだこととして、日々が過ぎていくように感じます。



いとうとしひろ


posted by 伊藤稔弘 at 18:11| Comment(1) | TrackBack(0) | 報告・記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私のブログへのコメント(ご指摘)、
ありがとうございました。
まさに当事者の立場でありながら、
いえ、あるがゆえに、
本書に対する思いはさらに大きいことでしょう。
既存園、当該園、民営化園……、
保育園のことについて、勉強していないわけではないはずの私でさえ、
頭がこんがらがりそうです。
まだまだ情報の発信と受信が必要ということでしょうか。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
Posted by イノシシ at 2010年06月11日 23:59
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